私たちの生活に欠かせないインターネット。スマートフォンでの買い物、銀行取引、仕事、情報収集など、あらゆる場面でネットワークが利用されています。
しかし、その便利さの裏側には、ランサムウェアやコンピューターウイルス、フィッシング詐欺、不正アクセスなどの危険が潜んでいます。
特にランサムウェアは、パソコンやサーバー内のデータを暗号化して使えなくし、復旧と引き換えに金銭を要求する悪質なプログラムです。データを盗み出して公開すると脅迫する手口も確認されています。
IPA(情報処理推進機構)が公表した「情報セキュリティ10大脅威 2026」でも、組織向けの脅威としてランサム攻撃による被害が1位に挙げられています。
では、こうした被害を防ぎ、安全にインターネットを利用するためには、どのような条件を整えればよいのでしょうか。
ウイルス感染や不正アクセスを防ぐための基本は、パソコンやスマートフォンのOS、ブラウザ、アプリを最新の状態に保つことです。
古いソフトウェアには、攻撃者に悪用されるセキュリティ上の弱点が残っている場合があります。
具体的な対策
日頃から更新を習慣にすることが、被害を防ぐ第一歩です。
ウイルス感染のきっかけの一つが、メールやSMS、SNSなどを利用したフィッシング詐欺です。
宅配業者、銀行、通販サイト、取引先などを装い、偽のサイトへ誘導してパスワードやクレジットカード情報を盗み取ろうとします。
具体的な対策
送信者名だけでは本物かどうか判断できません。少しでも不審に感じたら、別の方法で公式窓口に確認しましょう。
パスワードが漏えいすると、メールやSNS、ネットバンキングなどを不正利用されるおそれがあります。
具体的な対策
特に、メールアカウントは他のサービスのパスワード再設定にも利用されるため、重点的に保護する必要があります。
セキュリティソフトやOS標準の保護機能は、不正なプログラムや危険な通信を検知する助けになります。
ただし、導入するだけで全てのウイルスを防げるわけではありません。
具体的な対策
「ウイルスに感染しました」という偽の警告画面が表示された場合、記載された電話番号へ連絡したり、不明なソフトをインストールしたりしないことも大切です。
インターネット回線そのものがウイルスというわけではありません。危険なファイルのダウンロード、不正な通信、機器の脆弱性など、さまざまな経路で被害が発生します。
家庭や職場のネットワーク環境も定期的に確認しましょう。
具体的な対策
特に企業では、VPN機器やリモートデスクトップなどの設定・更新状況を確認し、外部からの侵入経路を減らすことが重要です。
どれほど対策をしていても、サイバー攻撃のリスクをゼロにすることは困難です。
そのため、感染を防ぐ対策だけでなく、感染した場合に被害を小さくする準備も必要です。
具体的な対策
パソコンと常時接続された保存先だけでは、ランサムウェアによってバックアップまで被害を受ける可能性があります。複数の保存先を組み合わせることが大切です。
不審な画面が表示されたり、ファイルが開けなくなったりした場合は、慌てずに対応しましょう。
感染が疑われる端末を自己判断で初期化したり、バックアップ機器を接続したりすると、調査や復旧に支障が出る場合があります。身代金の支払いも安易に判断せず、専門家に相談しましょう。
ランサムウェアやネット上のウイルスから身を守るためには、特別な技術だけが必要なわけではありません。
大切なのは、次の基本を継続することです。
インターネットを完全に危険から切り離すことは難しくても、正しい知識と日頃の対策によって、感染や情報漏えいのリスクを減らすことは可能です。
個人も企業も、便利さだけでなく安全性を意識すること。それが、安心してデジタル社会を活用するための重要な条件なのです☝️